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4Gamerで連載中の、ゲーム開発者 島国大和氏による人気連載が久々に復活。

今回は『ゲームが大人気になった時の手柄は誰のものか?』というテーマについて語られています。

http://www.4gamer.net/games/999/G999903/20150408090/

「某大手会社で大ヒットを飛ばしたディレクターが,独立しました!」
「しかし独立後ヒットが全然出ません!」
「何故だ!」


 みたいなことって結構あるじゃないですか。これは独立した本人がやっていたところ以外にヒットの要因があった可能性があります。

 ゲームの場合,1人や少人数で作れる規模の作品ならばともかく,そこそこのチームを組んだら,もう誰の手柄かを判断するのは難しい。

 すごいゲームはすごいゲームデザイナーが作るとは限らない。と。

 昔のコンシューマゲームは60人から100人ぐらいが開発に関わってましたし,ソーシャルゲームだって最近のネイティブは結構な人数で作ります。個人の作家性でゲームを作れるような状況は,なかなかありません。


言い方は悪いけど、『ゲームの成功の手柄をクリエイター個人が独り占めしていいのか?』という話でしょうか。うーん難しい。

なんとなくカプコン独立組に、このタイプが多いように思われますが…。

そういえば『社長が訊く』プラチナゲームズ編でも、チームの重要性について語っていましたね。

たとえば、神谷は「すごいアクションゲームをつくる」という評価を世界中からいただいていますけど、ではぜんぜんアクションゲームをつくったことのないゲーム会社に神谷ひとりだけを放り込んで、同じことができるのか? というと、それはおそらくできないと思います。

まずはアクションゲームに精通したチームありき、スタッフありきなんです。だからこそ、高品質なアクションゲームをつくれるんだと思います。
http://www.nintendo.co.jp/etc/interview/platinumgames/vol1/index6.html


あのプラチナゲームズの神谷英樹さんですら、個人の力だけでは『凄いアクションゲーム』は作れないというのなら、やはり並のクリエイターでは、個人の力よりもスタッフの力の方が大きいという結論になるでしょうか。

ただスマブラの桜井政博さんの場合は、作品ごとにスタッフがごっそり入れ替わっても、ちゃんと桜井作品になっているので驚かされますが…。とはいえ、それも経験値のあるスタッフありきなんですよね。

任天堂タイトルだと、『社長が訊く』で宮本茂さん以外のスタッフにも焦点が当たったことで、チームの重要さが理解できるようになって来ましたけどね。昔は本当、任天堂は宮本さんだけがいれば安泰と思ってましたから(笑)

ということで綺麗にまとめると、クリエイター個人の力量も大切だけど、それを支えるチームを蔑ろにしては、良いゲームは作れないと。ここを勘違いしては絶対にダメだと思います。


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