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現在、ほぼ日刊イトイ新聞にて連載中の、任天堂 宮本茂さんと糸井重里さんの対談記事で、宮本さんが就任した新役職『クリエイティブフェロー』や今後の任天堂について語っています。

http://www.1101.com/nintendo/miyamoto2015/2015-12-07.html

新役職『フェロー』は岩田さんと一緒に作った


岩田聡社長の死去を受けて、任天堂の新体制として、君島達己氏が取締役社長に就任し、宮本茂さんが『クリエイティブフェロー』、竹田玄洋さんが『技術フェロー』に就任。その新たに新設されたフェローという役職について、こう説明しています。

宮本茂:
仕事がまったく変わったわけではなくて、まずは、じぶんのやりたいことをやって、あとは、ひとつひとつの現場を見るというよりも、うまくいってないところを見つける、という感じで。

じつは、この新しい組織の体制というのは、急にできたわけではなくて、ここ何年か取り組んでたことなんですよ。もともとは、岩田さんといっしょにつくったものなんです。

フェローの役割としては、「自分の好きなことをする」ということもあるんですけど、それとは別に、全体を見て大きくプロデュースしていくということが今後、ますます大事になっていくと思います。


『クリエイティブフェロー』については、何年も前から岩田さんと話し合っていたのだとか。組織の中で宮本茂という人物をどう機能させていくのかという事を考えたうえで、収まりのいい役職を作ったのでしょう。

記事を読んだ印象では、全体を見て舵を取るといった感じなので、これまでと大きな違いはなさそう。ただ以前よりは、もっと若いスタッフに任せるつもりのようです。若いチームが中心になって出来たWii U『スプラトゥーン』の成功は大きな転機になりそうですね。


3年くらい先までの任天堂の計画は決まっている?


宮本茂:
岩田さんがいなくなって、「この先、どうなるんですか?」って心配してくださるファンの方もいらっしゃるんですけど、開発的には、まぁ、だいたい3年くらいは、もうやることはだいたい決まってるので。

大きくいえば5年くらいはまったく慌てなくてすむというか。スタッフがごっそりいなくなった、というようなことではないので、予定していたことを進めながら、3年とか5年とかのあいだに「つぎのこと」を仕込んでいく、という感じだと思います。


3年くらい先まではやる事は決まっていると、まあ当然と言えば当然の話ですね。あらゆるビジネスには準備期間というものがあり、日の目をみるまでに何年かは掛かりますから。

スマートフォンビジネス参入やQOL事業、次世代ゲーム機NXについても、岩田社長の元で進められてきた計画です。つまり亡くなってもなお、岩田社長体制はまだ続いているとも言えるわけです。なので君島社長体制による新しい任天堂を見られるのは、まだ数年先ということになりそう。

あとはやはり若いスタッフにどう繋げるかが課題になってくるのかと。





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