image



今年のE3でも話題の中心となったVR。そのVR技術への任天堂の取り組みについて、任天堂・宮本茂氏が定時株主総会の質疑応答にてコメントしています。

宮本茂:

VRについてですが、我々はVRに限らずARやさまざまな技術について研究を続けており、3D技術を含めて基礎技術は一通り有しており、自社開発ハードウェアへの採用の可能性を含めて検討し続けていますが、ことVRに関しては、当社の現行の主力製品が比較的長時間継続してご利用いただくことを念頭に置いて開発していることに対して、短時間の利用で価値ある体験を提供できるのかどうか、あるいは、長時間継続利用いただく際の懸念点を払しょくできるのかどうか、そして、例えばリビングルームでお子様がVR機器を装着している姿を親御さんが心配せずに見守っていただけるようにできるのかどうかといったさまざまな点も踏まえて、研究を続けています。

今年のE3ショウにおいても、私は会場にいて、VRがそれほど大きな話題になったとは感じませんでしたが、それは、実際に体験できた人は高評価を与えていたとしても、周りで見ている人にはそれが理解できず、また、その体験がどのような商品として実現できるのかがわかりにくかったからではないかと推論しています。

https://www.nintendo.co.jp/ir/stock/meeting/160629qa/03.html


コメントを読んだ限りでは、どちらかというとまだVRには消極的な印象でしょうか。長時間継続利用することへの安全性や、子供がVR機器を装着してゲームに没頭する姿を親が見て心配しないか?といった健全性などを懸念されているようです。

あと『体験した人にしか魅力が伝わらず、周りで見ている人には理解出来ない』というのは、VRの一番の課題かと思います。結局バーチャルボーイが失敗した最大の要因もそこでしたから。やはりゲームというのは友達など周りとプレイ画面を共有した上で魅力が伝わるかどうかが重要だと思います。

クリアすべき課題が多過ぎて、任天堂がまだ本格参入するとは思えないんですよね。と言っても研究自体は続けているようなので、将来的には可能性はあると思いますが。

まあ個人的にはVRには期待しているので成功して欲しいですが、一般層まで広がるにはまだまだ問題点は多そう。


PlayStation VR PlayStation Camera同梱版
PlayStation 4
ソニー・インタラクティブエンタテインメント

スポンサーリンク