任天堂とパナソニックが共同開発を進めていた「QOL(Quality of Life)事業」について、今年3月上旬にパナソニックが開発から離脱していたことが日本経済新聞より報じられています。
「正式に開発から降りさせてもらう」。3月上旬、京都市の任天堂本社を訪れたパナソニック幹部が君島に告げた。「QOL事業」での共同開発からの離脱通告だった。QOL(Quality of Life)とは娯楽と睡眠を掛け合わせて利用者の生活の質を向上させるプロジェクトで14年に始まった。
15年に岩田が急逝した直後の経営会議で、「ゲームに専念すべきだ」との声も上がる中、唯一QOL事業の継続を訴えたのが君島だ。パナソニックの離脱で事業化はさらに遠のくが、中国や台湾のメーカーにも呼びかけている。君島は枕元に試作機を置いて、みずから睡眠データを蓄積している。任天堂の業績を立て直した君島は、古川にバトンを渡し相談役に退くが、「ゲーム以外の事業」への執念は古川に引き継がれる。
[引用元:nikkei.com]
「QOL事業」とは、2014年に当時の任天堂社長である岩田聡さんが提唱した、「睡眠と疲労の見える化」をテーマとした健康事業です。
「QOLセンサー」というセンサーが搭載されたデバイスを枕元に置くだけで『身体の動き』『呼吸』『心拍』などを自動計測。計測されたデータをサーバーに送信して、そのデータを分析し『睡眠状態と疲労状態を見える化する』という仕組みです。
企画を立ち上げた岩田社長が亡くなったこと、新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の発表や、スマホビジネス参入の時期などが重なったこともあってか、しばらく音沙汰がありませんでしたが、ここへ来てパナソニックが離脱したことでまた完成から遠のいた形になります。
今後は新たなパートナーを探しつつ開発が継続されるそうですが、まだまだ日の目を見るのは先になりそう。今はどちらかというと技術的な研究を続けていると考えた方がいいかもしれません。
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◆コメント◆
コメント一覧 (16)
本当に睡眠データを収集するデバイスを出すだけなら任天堂がしなくてもいいと思うけど
他になにかしら娯楽企業にしかできないアイデアがあると信じたい
みたいな。
ただこういうコラム風の記事の時は敬称つけるべきだとは思うが
というか、敬称を省略するから殿様だーとか、世間を知らなすぎでは
なんか好意を感じない
なんというか「付き合いきれんわ、勝手にやってくれ」みたいなニュアンスは覗える。
そもそも、今更取り上げるような話題でも無いのに
そうか?俺はQOL事業がどうなってるのか気になってたよ
今も計画は続いてるらしいし
こういった文章を日ごろ読むのに慣れてないからそう感じるだけでは?
無料会員でも全文読めるから読んでみるといい。特に歴代ハードの販売台数のグラフは見ものだ。思ったより3DSが伸びていないのがはっきり読み取れる。また、抜粋されてない箇所では新しい社長に対する様々な目線、なぜ任天堂に入社したのかまで含めて記されている。
こういう新聞に求められるのはファミ通やニンドリなどのゲーム情報誌ではできないことを記事にすることにあるので、どちらかと言えばはっきり釘を刺す(ゲハ的に腐す貶すということではなく)記事のほうが有益であることが多い。
日経はかつて異常なまでに任天堂をsageてPSを持ち上げる著名記者がいたけど、最近は名前見ないし、それと同じぐらい任天堂の信頼を得ていると思われる著名記者もいる。ネット上にはびこるマスコミ軽視に飲まれずに判断したいものです。